それは 淡く 萌芽する

侯爵様の次男・ユリウスは、一商人でしかないジルにとって、本来ならば手の届かない存在だった。
会いたい。顔が見たい。できればちょっとだけ構いたい。
自分にだけムキになって感情的になる可愛い姿が見たい。
けれどその感情に名前を付けるほど、ジルは器用ではなかった。
それはいつもの小さな意地悪のはずだった。
なのに、けしかけた「媚薬」に堕ちたのはーー。
- 年下のアノコにゾッコンLOVEに付き合える
- スキだから苛めたくなっちゃう気持ち、わかりみ
- 無垢に煽る受け、たまりません
- 鈍感同士のモダモダ恋を見守り隊
栖上ばに先生の作品
『生真面目な貴族軍人と食えない商人~苦手な男と一線を越えてしまった日~』は、「どうしてこんなに気になるのか」自分の気持ちがわからないオトナのこじらせとセクシュアルな展開にドキドキする「なにかが芽生える瞬間の物語」。
この記事では
『生真面目な貴族軍人と食えない商人~苦手な男と一線を越えてしまった日~』
を読んだ感想を中心に、この作品のここがスキ!な見どころをまとめています。
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『生真面目な貴族軍人と食えない商人~苦手な男と一線を越えてしまった日~』
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『生真面目な貴族軍人と食えない商人~苦手な男と一線を越えてしまった日~』概要
| 作品名 | 生真面目な貴族軍人と食えない商人~苦手な男と一線を越えてしまった日~ |
| サークル名 | スカーミッシュバニー |
| 作者名 | 栖上ばに |
| 配信日 | 2026年05月25日 |
| 年齢指定 | R18(成人向け) |
| 作品形式 | マンガ |
| シリーズ | 単話完結/続編予定 |
| 通常価格 | 880円 |
| ジャンル/傾向 | 歳の差 命令/無理矢理 羞恥/恥辱 |
| DLsite評価 | ★★★★★ (4.7) |
作品あらすじ
王都中央軍駐屯地。そこはジルの商売の拠点だった。
本来ならば露店は禁じられている区域。
根回しをしてまでその場所で商いを営む理由はジルにもわからない。
ただ、そこにはきっと彼がやってくる。
そこでなら、今日もまた、偶然に、たまたまな顔をして出会えるかもしれない。
そんな「小さな偶然」に、ふたりがまだ気がつく前のお話です。
ふたりの関係
日々の営みに必要なものならなんでも揃う。商人ジルの商いは、時に怪しげな「媚薬」も扱うことがある。
そんなものは効果のない詐欺商品だ、そう口にするユリウスに、ジルは挑発するように声を潜ませる。
「私に気でもおありで?」
それはいつものように小さないたずらのはずだった。
媚薬をグイと口にするユリウスにその効果はテキメンで。籠る熱を持て余したユリウスに応えるように、ふたりの距離は変化する。
【受け】ユリウス

- 侯爵家次男/将校
- 威厳を保とうとしているが、それがジルにとっては「かわいい」
- 優しくされたい子犬系男子
- 結構ジルに対して隙がある(無意識)
【攻め】ジル

- ずる賢い系商人
- 取り扱う商品は日用品から怪しい夜のお供と幅広い
- 素性が怪しい??
- ちょっと意地悪(ユリウス限定?)
『生真面目な貴族軍人と食えない商人~苦手な男と一線を越えてしまった日~』見どころ



気になって、気になって、仕方がない
ジルはきっとユリウスが気になって仕方がない 。
でも、ジルはなぜユリウスが気になるのでしょうか。
ユリウスはジルにとって本来ならば手の届かない侯爵家の次男で、高位の軍人。一介の商人であるジルとは立場があまりにも違う。
生真面目な軍人であろうと肩肘を張るユリウス。
けれどからかえばすぐに反応し、感情を隠しきれない姿はどこか子犬のよう。
自分の立場に藻掻くような、そんな不器用さがジルには可愛らしく思えてしまい、ついつい構いたくなってしまいます。
わざわざ根回しをして露店禁止の場所で商いをしてみせるのは、そこがユリウスの巡回範囲だから。
ひょっとしたら偶然にもまた出会うのではないか。
もしもそんなことをジルが思っていたとしたら。しかも無意識に。
ひょっとすると、ジルの頭に浮かんでいたのはユリウスだったのかもしれません。
構ってほしいとキャンキャン吠える、気になって仕方がないカワイイアノコのために仕掛けた偶然の罠にしか思えない。
あぁもう、大人って面倒ですね。
構いたくて、構いたくて、仕方がない
どうしてユリウスの反応を見たくなってしまうのか。
どうして意地悪をしてしまうのか。
その答えはまだ描かれてはいません。
けれど、自分だけが知らないユリウスの顔を見たいという独占欲の芽が、確かに見え隠れしています。
完璧な軍人であろうとするユリウス。ジルはその姿を揶揄するように「貴族の坊ちゃん」と呼びます。
けれどそこに微かな甘さが潜んでいるように感じてしまうのはどうしてでしょう。
目に映るお堅い軍人であろうとする姿は、ユリウスの本来の姿ではない。
そうジルが敏く感じ取ってしまったからではないでしょうか。
始まりは小綺麗で頭の固いお坊ちゃんが目についただけだった。
けれども、眉を潜めて必死に厳しくあろうとする姿が目について、その興味はいつしか「その仮面を剥がしたらどうなるのだろう」と変わっていったのではないでしょうか。
無意識に自分だけに見せる姿。
やがてそれは、小さな小さな独占欲を生む。
ジルの与えた「媚薬」という罠に、ユリウスはまんまと落ちる。
初めて知る劣情に火照るからだを持て余す、誰も知らないユリウスの痴態を知るのは自分だけ。
その優越感は、ジルの中にあった小さな独占欲をさらに育てていくように見えました。
ユリウスもジルを「選んでいる」
ジルが罠を仕掛けるように、ユリウスは自らその罠に近づいているように思えます。
例えばジルの姿を目にすれば、子供扱いをされることを知りながら近づいていく。
その奥には小さな期待さえ潜ませて。
媚薬で火照るからだを持て余した時も、頼る相手として思い浮かぶ程度にはジルを意識しているのです。
ユリくん。
熱の籠るからだを「介抱しろ」だなんて、邪な感情を抱えているオトナに不用意に使ってよい言葉ではありませんよ…。
その言葉の意味の危険さがまったくわかっていない、性質の良さと無垢。
けれどそれこそがジルにとって「隙」であることもわかっていない。
ユリウスの無垢が、ジルのこじらせたオトナを煽るのです。
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『生真面目な貴族軍人と食えない商人~苦手な男と一線を越えてしまった日~』を読んだ感想
とうとう、ジルはユリウスを泣かせてしまいました。
そう、ジルはユリウスのその顔が見たかったのではないでしょうか。
眉をしかめる強情を、困らせて緩ませてほどいて崩して乱れさせて。
自分の手でお堅い仮面を引き剝がして、意地っ張りな子供を泣かせてみたかったのではないでしょうか。
その顔を自分だけのものにしたかった。
だってとてもかわいいから。
本作は恋に落ちる物語というより、「どうしてこんなに気になるのか」が始まる物語でした。
正反対で、顔を合わせれば言い合いになる。
それなのにお互いを意識してしまう。
気になる理由なんてなくてもいいじゃないか、と言いたくなりますが、その答えを探していくのもまた物語の楽しさですよね。
「君は 僕を どうしたいんだ?」
その問いかけに、ジルはいつか答えることができるのでしょうか。
ジルが抱いた感情にどんな名前がつくのか。
ユリウスがジルをどう意識していくのか。
ふたりの関係はまだ始まったばかりですが、だからこそ続きがとてもとても気になる作品でした。
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まとめ
芽生えたものに 惑わされる 理由

「媚薬」は近づくための手段だった。
気になって仕方がなくて、構いたくて。愛おしく抱きしめるよりも苛めたくなってしまうなんて。
媚薬で乱されたのはユリウスの理性や感情の鎧なんかじゃなく
オトナの余裕を吹き飛ばされた、ジルの余裕仮面なのでした…?
自分にだけ。それはジルの胸の奥を疼かせる媚薬。
ふたりに芽生えた感情は余りにもまだ小さくてささやかで、芽生えた感情に名前がつくのかはわからない。
でもその小さな芽生えは、DLsiteのお試し読みで覗くことができてしまいます。
もしもふたりの関係が気になってしまったら、DLsiteを覗いてみてくださいね。
※配信情報は2026年6月2日現在情報です
※価格は税込み表記です

